対立する報道

朝日新聞産経新聞にウラン資源についての報道がありました。

朝日新聞は「ウラン資源量、270年分残存 核燃料サイクルに疑問符(朝日新聞5月24日付)」として、国際原子力機関(IAEA)と、経済協力開発機構傘下の原子力機関が共同で調査した結果ウランの推定資源量は270年分あると試算した、と報道し、この豊富な資源に対して日本の総額約19兆円とも言われる核燃料サイクル計画の見直しを提言しています。

これに対し産経新聞は「核燃料サイクル 資源無視した使い捨て論(産経新聞5月24日付主張(社説))」として、ウランは有限資源であり、世界中でいまのペースで使い続ければ六十年で枯渇するため、現在のウランの価格が比較的安価なことをとらえてウランの使い捨てを主張する人たちがいるが、核燃サイクルを推進するべきであると主張しています。

資源の有効活用もコスト削減も重要な話です。しかし、それぞれの話の根拠となっている推定資源量が270年と60年と大きく違うのはどうしてなんでしょうか。双方とも都合の悪い資料は使っていないのでしょうか。